(2017年7月23日 メルマガ記事より)
Black AIストラテジーFX(ブラストFX)レビューページ では、AIを使用したブラストFX個別プロダクトの検証を行っていますが、、
このコーナーでは、もっと広い意味で、FX界のAIの動向について考えてみたいと思います。
アメリカの某 超大手投資会社では、2000年に600人いたトレーダーが、2017年にはわずか2人になってしまった −
という話があるほど、今や投資の世界とAI(人工知能)は切っても切り離せないものになっています。
昨日(2017年7月22日)NHKで、今後の日本社会をどうするのが良いか、AIに聞いてみた − みたいなテーマの番組をやってました。
マツコ・デラックスがいいキャラ出してて、面白かったです。
AIに今までの膨大な人間の行動データを記憶させ、今後日本人がどうやっていけば良いかを判断させていたのですが、例えば、
健康な人間を増やしたいなら病院の数を減らせ
とか、
少子化を防ぐには車を買え
とかいう結論を導いていました。
人間の思考からすると、へぇ〜〜〜 と凄く意外に聞こえるのですが、よーく考えてみると確かに当たっているような・・・
そういえば、この前囲碁のAIソフト(既にトッププロを負かせたレベル)同士を対戦させたところ、人間のプロでも思いもつかないような手を連発してプロたちが驚いていたらしいですが、それに似た感じなのかもしれません。
FXとAIの話に行く前に、少しだけ、AIそのもののことを見てみましょう。(後にブラストFXの特徴に繋がっていきます)
プロフィールに書いているように僕は昔IT系のサラリーマンで、実はその頃はもう、AIはIT界に歴然と幅をきかせていました。
僕が知る以前の何十年も前からAIは存在し、しかし昔は今のようなレベルのものではなく、単に
蓄積した膨大なデータを処理する能力に長けている
程度のものでした。
しかし、今は違います。
膨大なデータを処理するのは勿論、それをもとに
コンピュータが自ら学んでいく
のが今のAIです。
既にプロの名人を負かすレベルの力になった将棋AIを例にとると分かりやすいです。
過去の膨大なプロの指し手データが格納されているのは勿論なのですが、それをもとに全ての指し手順を枝分かれ的に検証し、そのスコア(優勢劣勢を数値化したもの)をはじき出す。
それをもとに「次の最善手」をさらにプログラム(ルール化)していく というもの。
1秒間に1億手くらいの変化を処理するらしいですから、こりゃあ、人間、かなうわけがありません。
グーグル画像検索にも似た技術が使われていると言われています。
普通に画像検索すると、瞬時に対象の画像が表示されるでしょう?
例えば、「犬」の画像があるとします。
あれは、HTMLの画像altコードに「犬」と記述してあるものだけでなく、プログラムが犬の画像のパターンを覚えこみ、この画像パターンが「犬」なのだとコンピュータが判断しているということですね。
あるいは、今やAIは人間の顔だけでなく「歩く影」までを判別し、犯罪捜査などに使われているそうです。
で、、
FXのAIの世界も、同じような技術が使われています。
冒頭に書いたように、AIはもう投資の世界にどっぷりと浸透し、既にベテラントレーダーを凌ぐ運用成績を叩き出すまでになっています。
ここでは、「深層学習」(データラーニング)という言葉がキーワードになります。
これは、多層構造のニューラルネットワーク(人間の脳神経回路を模した技術)を使ってプルグラムが自ら学んでいくアルゴリズムです。
実は、「FXのAI」という言葉には広義と狭義の使い方があって、
所謂「機械学習」や「クオンツ」もAIに含められているケースが多いのです。
退屈なのでさらっとだけ書くと、
「機械学習」とは、
人間が行っている学習をコンピュータで行わせる技術のこと、
「クオンツ」とは、
Quantitativeの略で、数量、定量的分析(統計理論など)を
使ってトレードを行うこと。
特に「クオンツ」は、別に今までのコンピュータ技術が高度になった位のもので、
狭義のAIとは呼べないかもしれません。
やはりAIの本命は、冒頭に書いた
「深層学習」(データラーニング)
であり、ブラストFXのHPにあるのがそれです。
(次回に続く)